2010年5月19日水曜日

米ブルースと英サイケデリックの融合

博文堂書店木更津店 しばた


















ケヴィン・コイン
「ケース・ヒストリー」
AIRAC-1470


1972年作品。英国のブルース・ロック・バンド、
SIRENのヴォーカリストが、
グループ解散後にリリースしたソロ1作目。

まず、SIRENについて説明します。
SIRENは、ジョン・ピールが設立したダンデライオン・レーベルに所属していたグループ。
黒人音楽をルーツとした、ホワイト・ブルース系統の音楽で、
ヴォーカルのケヴィン・コインも、
伝統的シャウト・スタイルを持ち味としています。
ミック・ジャガーに似ているとも言われますが、
語尾で舌を巻く爬虫類系(アクセルローズなど)のクセを持っているのが特徴的。
ROLLING STONESほど洗練されておらず、
泥臭いブルース、フォークをやっています。

本作も、バンドの音楽性を引き継いだ作品となっていますが、
所々で、サイケデリック趣味が出ており(もう時は1972年だというのに)、
いくつかの楽曲は、幻想的なサイケデリック・フォークとなっています。
そこではSIRENの泥臭さとは一線を画した哀感を楽しむことが出来ます。

2008年にリリースされているものですが、
単独でのCD化は恐らく初めてでしょう。
英アンダーグラウンド好きなら満足出来る一枚。
機会があれば是非。
本作後、英VIRGINへ移籍して作品を発表し続けます。
70年代後半までは特に傑作が揃っています。

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