2010年2月21日日曜日

クラプトンもいいけど、ピータ・グリーンもね。

博文堂書店木更津店  しばた















ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ
「ジョン・メイオールとピーター・グリーン/ブルースの世界」
UICY-93404

数多くの一流ミュージシャンを輩出して
「英ブルースの父」と呼ばれるジョン・メイオール。
本作はJOHN MAYALL & THE BLUESBREAKERSの3RDアルバム。
1967年発表。
 
このグループとして最初に輩出したギタリスト、
エリック・クラプトン(CREAM結成へ)の後釜に
ピーター・グリーンを迎えて制作。
華やかなテクニックで魅せるクラプトンとは違う、
フレディ・キング等からの影響を伺わせる
情感豊かなフレージングを特徴とした対照的な個性を主張しており、
その魅力は特に④「THE STUMBLE」(フレディ・キングのカヴァー)、
⑪「THE SUPER-NATURAL」(PETER GREENの自作)の
2曲のインストで発揮されています。
グリーンも本作のみで脱退、
FLEETWOOD MACを結成することになります。

前作では本場R&Bの影響も引きずっていましたが、
ここではよりソリッドなブルース・ロックへと音楽性が移行しつつあります。
ジョン・メイオールのヴォーカルはともかくとして、
エインズレー・ダンバー(DR.)、ジョン・マクヴィー(B)と
一流のリズム隊がピーター・グリーンを支えており、
緊張感のある演奏が楽しめます。
 
とかく、参加メンバーの華やかな履歴から
研究材料として挙げられるBLUESBREAKERSの作品群ですが、
聴き応えのあるアルバム(特に1968年辺りまで)は多く、
まだ未聴のブルース・ロック・ファンには是非おすすめしておきます。
基本です。

4月2日にユニバーサルのSHM-CD紙ジャケが(本作を含め)
大挙再リリースされますので、この機会にどうぞ。

2010年2月15日月曜日

大きな音で聴きたいライヴ盤

博文堂書店木更津店  しばた















グランド・ファンク・レイルロード
「ライブ・アルバム 」
TOCP-95025

1970年発表のライヴアルバム。
ツェッペリン渡米時の前座として起用され、
観客を熱狂させた際につけられたキャッチ・コピー
「ツェッペリンをぶっとばした」
そのパフォーマンスを当時2枚組のボリュームで収録しています。
米HRのパイオニアとして知られるGFR。
テクニック云々とは別の次元、
気合と迫力だけで凄いと思わせるパフォーマンスは
一度聴いておくべき。
初期3枚から選ばれた楽曲は、
英HRの影響を受けた親しみやすく叙情的なメロディーが印象的。
アメリカならではの大らかなジャム要素は
英国HRの構築美とは別の魅力を持っています。

「世界一大きな音を出すバンド」とされるだけに、
CDのレンジも非常に高く設定されています。
「エンヤの次に店頭演奏」などの際には
気を付けないとお客様を驚かせてしまいます。
(ごめんなさい。)
ご注意を。

2010年2月8日月曜日

ジェフ・ベック、キャリア初期の名盤

博文堂書店木更津店 しばた















ヤードバーズ
「ロジャー・ジ・エンジニア(紙ジャケット)」
 VICP-70091

今週取り上げるのは、YARDBIRDSによる、
英国での2NDアルバム。
1966年発表。
元々、アメリカの黒人音楽(SOUL、R&B)を
演奏していた泥臭いバンドでしたが、
キース・レルフ主導によるPOP化が進行。
結果、2代目ギタリスト、エリック・クラプトンが脱退することになります。
代わりに加入したジェフ・ベックと共に制作したのが本作です。

やはり、ジェフ・ベックによるフィードバック奏法
(アンプによるギター再生音で弦を振動させる)は
格別にカッコイイです。
クラプトンを脱退させてまで拘ったPOP路線は影を潜めており、
ベックを中心としたインプロヴィゼーションが強化。
ブルースロックを土台としつつ、
当時台頭しつつあったサイケデリックな要素も多く含んだ、
実験的で多彩な内容。

本作発表後、ジミー・ペイジ(G)も加入、
伝説のツインリード体制が実現します。
そのシングル音源が⑬⑭(ボーナストラック)です。
B面⑭の方がインプロヴィゼーションが激しく楽しめますが、
ペイジは補佐に回っているので、火花散るとまでは行きません。
それでもロマンを掻き立てる音源であることは間違いありません。
ジェフベックはアルバム、シングルの制作に携わった後、
メンバー、マネージャーと対立。
JEFF BECK GROUPをスタートさせることになります。